1979年のロレックスシードゥエラーは、フランスのエンジニアリングおよび深海ダイビング会社コメックス(COMEX)のために製造されブランド化された。ボナムズオークションの予想では、その価格は3万ポンドから4万ポンドで販売されると見込んだ。これは、オークションに出品された数多くのダイバーズウォッチの1つであるが、ヴィンテージのスチール製ツールウォッチのブームに乗っているからであろう。
「ロレックス COMEX」とは、1961年にアンリ・ジェルマン・デァウゼ(Henri Germain Delauze)氏によって設立された潜水作業専門会社COMEXの協力によって誕生したサブマリーナとシードゥエラーを指す。COMEX社のダイバーにのみ提供されていたこと、そしてCOMEX社が1997年に倒産して生産が終了したことから、現在はごく一部の限られたヴィンテージウォッチ販売店でしかお目にかかれない幻の時計として知られている。
ロレックス COMEX シードゥエラー(Ref. 1665) は、生産量はわずか300個。提供者は故所有者の家族で、16歳でイギリス海軍に入隊した元ダイバー兼インストラクターであった。彼は1955年に爆弾と地雷処理ユニットの一部としてダイバーになり、 エリート特殊舟艇部隊に付属。 彼は25年間の勤務の後、COMEX社に移ったそうだ。
このロレックスCOMEX シードゥエラーは、純正の箱と、真ちゅう製の鞘が付いたダイバーナイフを含むCOMEXキットととして販売されていた。
ロレックスダイバーズウォッチの他に、ファインウォッチセールで提供された品は、特大の8mmクラウンを備えた1956年頃のサブマリーナー(Ref.6538)である。価格は£50,000から£90,000の見積もりと予想された。
1950年代の全盛期のプロダイビングウォチは、時計ブランドのなかで、唯一、頑丈で防水性のある時計である。ブランパンのフィフティファゾムスは、今でも時代の象徴の1つだ。
この全盛期1955年頃の時計として、ボナムズオークションでは、ブランパンフィフティファゾムスロトマティックが提供されている。 ステンレス鋼の手動ブレスレット時計は、もともと軍のダイバーズウォッチとして使用するためであった。£10,000から£15,000の見積もりである。
<参考記事>
https://www.watchpro.com/rolex-and-blancpain-dive-watches-surface-at-todays-bonhams-auction/