初代CODE 11.59トゥールビヨンは手巻きだったが、2020年の新作としてオーデマ・ピゲより「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」のコレクションに加わった新たな自動巻きフライング トゥールビヨン クロノグラフのバイカラーモデル「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ」が世界限定50本、日本先行発売。

オーデマ・ ピゲ / CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ
新規設計ムーブメントを搭載したトゥールビヨンクロノグラフ。審美性のため、リセットハンマーをシンメトリーに配置。コラムホイールを6時位置に置くという類を見ない設計が際立っている。自動巻き(Cal.2952)。40石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KWG×18KPG(直径41mm、厚さ13.75mm)。30m防水。世界限定50本(日本先行発売)。2680万円。

世界三大時計のひとつのオーデマ・ピゲ、創業以来今日まで、家族経営による独立精神を貫きながら他にはない時計を作り続けてきた。1972年に誕生させた、「ロイヤル オーク」や、2019年に発表された「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は「伝統」と「革新」に満ちた複雑時計コレクションの一つ。30年代には腕時計にスケルトンを採用し、70年代後半にはパーペチュアルカレンダーの量産を行い、80年代には自動巻きトゥールビヨンと腕時計初のソヌリを完成させる。オーデマ・ピゲの歴史は、他にはないものを作るという社風は創業以来変わっていない。

「私たちのすべてのプロダクトは過去と現在を繋ぐ糸。それはケースが微妙な光の陰影をとらえる手仕上げのディテールを映し出すキャンバスであり、アーキテクチャルな構造を見るとそれがよくわかる。新しいCODE 11.59バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフではさらに光の陰影のコントラストを強調し、オープンワークダイヤルの要素の一つ一つの美しい仕上げ、複雑な多重層のメカニズムにより、微妙なアートワークの世界が展開されている。ケース、ダイヤル、ムーブメントなどウォッチのどの部分も時計師と工芸職人たちのクラフツマンシップを展開する舞台となる。そこにはオーデマ ピゲの物語が存分に語られている」
マイケル・フリードマン(コンプリケーション部門責任者)

3時位置と9時位置には複雑なメカニズムの一部をのぞかせる透明なクロノグラフカウンター、6時位置ではダイナミックなフライング トゥールビヨンが回転する自動巻きフライング トゥールビヨン クロノグラフで、18KWGのケースに18KPGのミドルケースを用いたバイカラーモデル。

ムーブメントを駆動する香箱が12時位置にあり、センターに2番車、6時位置にトゥールビヨンのキャリッジ、その上にクロノグラフ機構を重ね、ふたつの積算計をリセットするリセットハンマーは、左右に分かれた羽のように配置され、中央の丸い部分で連結されている。プッシュボタンとコラムホイールをつなぐレバーやキャリングアームは的確に配置されている。スタートの感触はあくまで軽快で(これはオーデマ ピゲのクロノグラフの美点である)、フライバックも適度な節度感がありながらも、ごく軽く動く。

<参考記事>
https://www.webchronos.net/features/54317/